円滑に融資を受けるためには、新規開業融資に慣れている金融機関や担当者に相談する方がよい
広告費は開業融資の対象外?
横から目線の経営参謀・洞口幹生です。
先日、歯科の新規開業支援の一環で、金融機関の融資面談に立ち会ってきました。
こちらの金融機関とお仕事をさせていただくのは初めてです。
今回の歯科医師からご指定のあった金融機関であり、他の金融機関には打診しないとの意向もありました。
ここできちんと決めないといけないわけです。
いざ融資の面談が始まりまして、いつも通り、何事もなく進めていました。
すると途中で、
「当行では広告費を融資対象にすることはできません。」と言われてしまったのです。
歯科医院を開業する場合、ホームページを作成したり、医院見学会(内覧会)を開催したりします。
これを融資に含められないと言われるのは初めてなので、驚きました。
それが今回の金融機関の方針なので、ゴネても仕方ないです。
他の手立てがあるので、特にご開業に影響を及ぼすことがなかったのが救いでした。
金融機関によって、融資姿勢は大きく異なることも
返済期間や利率などの諸条件についても、異なる面がありました。
クリニック開業融資のパッケージ商品を持っている金融機関さんなら、全額まとめて15年20年として貸し出しをするケースが多いです。
今回の金融機関さんにはパッケージ商品がなく、建物部分は20年、医療器機は10年、運転資金は7年、という具合に分けて貸し出すとのことでした。
もちろん、今回の金融機関さんが悪いということではありません。
耐用年数に近い償還期間を設定して履行する方が財務的には正しいかもしれません。
耐用年数より長い期間で借りると、減価償却の方が早く進んでしまうため、固定資産の簿価より借入残高の方が大きくなり、債務超過状態を作ってしまうことがあります。
ただ、今回の場合、開業予定の歯科医師の意向が「まずは長い期間で借りて、余裕資金が生じたら繰上げ返済をしたい」だったので、すこしミスマッチがあるかなと思っています。
歯科医院の新規開業に慣れた金融機関や担当者に相談するべき
歯科医院の新規開業に不慣れな金融機関や担当者に相談すると、審査に時間がかかってしまうことで着工が遅れて開業も遅れそうになるという事例は何度か目にしています。
初歩的な質問を受けたりして、ストレスを感じてしまうこともあるでしょう。
当社は、各金融機関にいる「医療分野の専任担当者」と密にコンタクトをとりながらスムーズに進めています。
少しでも安心して開業準備を進めていただくために環境を整えております。
安心してお任せください。