歯科医院の開業融資でいくらくらい借りることができるでしょうか?
最近3年程度の間で歯科医院テナント開業の融資を支援してきた私 の主観を書きます
横から目線の経営参謀・洞口幹生です。
当社は歯科医院の開業支援をお引き受けすることが多いのですが、
「歯科医院の開業融資でいくらくらい借りることができるでしょう
これについて、これまで開業融資の支援をしてきた経験から言える
当然ながら、融資は個別の審査がありますから、今回のコラムに書
今回はテナント開業の無担保融資ということで話を進めます。
土地を購入して診療所を建てて…ということになると、その土地や
というわけで、テナント開業の無担保融資に話を戻します。
ここ3年程度の実績や、金融機関さんとやりとりしてきた肌感覚を
当然、個人差がありますので、誰でも8,000万円を借りることができるわけではありません。
借入金額はどんどん高額になっている傾向にあります
私が歯科医院経営の支援に関わり始めた10数年前だと、5,000万円ほどを借りてのご開業が多かったように記憶しています。
それがここ数年では7,000万円8,000万円という金額でのご開業が当たり前のようにあるような状況です。
こういう仕事をさせていただいていると感覚が麻痺しそうになることがありますが、改めて考えるとすごい金額ですよね。他の多くの来店型ビジネスの開業であれば、なかなかこんな金額にはなりません。
また、この開業資金が高騰していくにつれて、返済期間を長めに設定する金融機関が増えてきたようにも思います。
一昔前であれば開業融資というパッケージで15年程度で借りていたところ、最近は20年は当たり前で、25年という金融機関もあります。
長い期間で借りるということは、毎月の返済は落ち着いた金額になるものの、トータルで支払う利息は大きくなります。つまり、長ければ長いほどよいわけではありませんから、バランスを見ていかないといけません。
高額な開業融資という借金を背負うわけなので、いい加減な開業をしない方がいい
当たり前のことですが、大事なので書いてみました。
「開業適齢期になったし、周りも開業しているし、他の先生と同じような規模・費用でやってみよう」くらいの動機で開業するのは、個人的にはあまりおすすめしていません。
何のために開業するのかを言語化し、開業して成し遂げたいゴールを最低3つ考えるなど、明確なビジョンが必要なのではないかと思います。
「リスクを小さくした上で小規模な歯科医院を経営して少しずつお金を貯めていきたい」のなら、コンパクトな歯科医院を事業承継で譲り受けて開業するのも一手でしょう。
「将来的に誰かに歯科医院を譲渡して、別の事業に手をかけていきたい」のなら、普遍的な歯科医院ではなく、大きさや内容にインパクトのある歯科医院を作る方がいいのかもしれません。
目的地を設定せずに走り出すのは気ままで楽ですよね。
でも一人身ではなくて経営者ですし、自ずと巻き込む人が多くなりますから、カーナビで目的地を設定するように、経営にビジョンを持ちましょう。
カーナビだと、道を間違えたら再度ルートを探して目的地に誘導してくれます。
それと同じで経営においても、ブレそうになったときにビジョンを振り返ると、進むべき方向がわかってくるものです。
当社には、ビジョナリーコーチングというサービスがあります。
開業前からそのビジョンを言語化し明確にしておきたい方にはお役に立てるかと思いますので、よろしければご利用ください。